2009年06月22日

ExGEAR:DC-300キックバッカー(deps)

ビックレイク×ディープクランク=ビッグバス。
新たに"中層で食わせる"をコンセプトに開発を続けてきた"DC-300キックバッカー"(deps)がいよいよリリース。"DC-400カスカベル"での衝撃!ロクマル捕獲映像の記憶も新しい"ディープクランクマスター"キム☆ケンこと木村建太さんによる、キックバッカー驚きのコンセプトや開発秘話、実釣レポート等、リリース直前!最速インプレッションをお届けしよう。

"中層クランキング"という発想
2009年1月。真冬の琵琶湖で奥村和正さんのテスト釣行に同行させて頂いた折り、初めてこのクランクベイト"DC-300キックバッカー"に出会いました。第一印象は正直「あー、カスカベルのちっちゃいバージョンですか?」と言ってしまう程、DC-400カスカベルにそっくりなルックス。「これはちょっと違うんや。」って言われても、見た目にはちょっと小さいだけにしか見えませんでした。
しかも奥村さんはその釣行で、しきりに"このクランクを中層で使う"という。正直"?"だらけでした。
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ぼくの今までのクランクベイトのイメージといえば、リトリーブで中層にいる魚に気付かせ、ボトムに到達した瞬間、もしくはボトムに到達後ウィードなどを外した瞬間に、魚が勢い余って食ってしまうというもの。実際90パーセント以上のバイトがボトム到達後だった経験からも"中層で食わせる"っていう考え方は、俄かには信じ難いものだったのです。

しかしその日の釣行が終わる頃には"中層クランキング"という考え方が、僕の中に芽生えるようになりました。真冬にキャッチした3匹の魚は全て、最大3.5m位しか潜らないキックバッカーを水深5-4.5mでの使用時。つまりは本当に中層で食ってきてたんです。

リトリーブ中に、一瞬"抜ける"ようなアクション
なぜ中層で食わせることができるのか?それは間違いなくキックバッカーだけが持つ、リトリーブ中にオートマチックに"抜ける"アクションが含まれているからだと思います。これは"チドリアクション"という次元とは、全くの別物。
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通常の規則正しいウォブリングアクションの途中に「スッ、、」とワープするように抜けるアクションは、ジャーキングやトゥイッチングなどのロッドワークですら再現ができないような不思議なアクションで、少し早めに巻いてやることで誰にでもこのアクションを出してやることができます。
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肉眼で"抜け"を確認することは難しいと思いますが、一番簡単にその"抜け"を体感する方法は、
ロッドの2倍程の長さのラインの先にルアーを結び、足元で強めにロッドを横さばきで引っ張るように泳がせてみることです。一発で他のクランクと違う引き心地が体感できます。
「何これ?気持ち悪い。。」ってのがこのルアーを泳がせてみたほとんどの人のリアクションです!なぜこんなアクションが出るのか?ってのは、企業秘密です。

"抜ける"アクションはモノに例えると"紙"
通常の規則正しい動きのクランクベイトは、着底(着地)直後、又は少し物に当たった後(バウンド)に食ってきます、これを身の回りにあるモノに例えると"ボール!"
魚にとって捕食テリトリーの上から、規則正しい動きで降下してくる物体は、人間にとっては急にボールが上から落ちてくるようなものではないでしょうか?「あっ!!」と思って捕りに行くとしてもよっぽど反射神経のいい人(魚)でも無い限り、着地してスピードが緩んだ瞬間にしかキャッチすることができないと思います。
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一方、不規則に"抜ける"アクションを備えたキックバッカーを使い込んでいくうちにぼくが感じたこと、それはキックバッカーは魚にとっては人間で言うところの"紙"が舞いながらヒラヒラ落ちてくる様なもんじゃないか?ということ。これが1万円札ならなおさらです!落ちる前に他の人に捕られまいと必死で捕りに行きますよね♪要するにこのアクションは魚に「これなら中層でも捕れる!」と判断させてしまうんだと感じました。
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テスト中に今まで僕が存在すら気付かなかったような魚が釣れたということもあり、キックバッカーを通じて新しい釣りの引き出しを自分の中に作ることができたと思います。

こだわり抜いたスイム姿勢とウエイトバランス
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数多くのプロトサンプルをテストしていく中でアイの位置、ウエイトのバランス等、かなりの数の違うタイプを使い込みました。いくら中層で使うことができるクランクベイトとはいえ、やはりクランクベイトの基本性能の部分もしっかりしておくべきです。飛距離、スイム姿勢の両方を完璧に作り上げるということはそう簡単なことではありません。ウエイトが前重心過ぎると飛距離が落ちる、後重心過ぎるとスイム姿勢が安定しない等、完璧なバランスが見つかるまでに何日も何日もキックバッカーオンリーでキャストし続けました!
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ウエイトの余分なガタつきを抑えてやることで、キャスト時に姿勢が安定して毎キャスト同じようなロングキャストが可能となり、またアイの位置に関してもテスト時0.1mm単位での調節を繰り返し、最終的にはキッチリ"抜ける"というキックバッカーの特徴を維持しながらも、障害物回避後に素早く軌道を修正して再び潜り始めるというバランスになったことで、ストレス無く引き続けることのできる"直進性"を得ることができました。単純にクランクベイトとして"いいもの"になっていると思います。

なぜフロントフックが#4、リアフックが#2なのか
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(クランクベイトをよく使う人には言うまでも無いことかもしれませんが)リトリーブ中にバイトした場合、90%以上の確率で魚はリアフックに掛かります。これはバスの習性上、ベイトフィッシュの体の一番動いているところを攻撃し動きを止めてから二段階に分けて捕食動作をとる、ということからだと思います。キックバッカーをはじめとするほとんどのクランクベイトは、リアフックを止めるアイの先端が一番振り幅が大きくなるのでこの部分を攻撃してくるわけです。よってリアフックは掛かりを良くする為、また強度面からも大き目の#2にする必要があるわけです。

フロントフックが#4であるのは、リトリーブ中にウィードやゴミなどを拾ったり、岩などへのスタックを極力減らす為です。リトリーブを止めた瞬間等に食ってくる際、このフロントフックを中心に食ってくることが多いのですが、この場合フッキングと同時にリアフックが魚体の外側に掛かってくれることが多く、意外とバラすことも少ないので、そんなに大きくなくてもいいということです。

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今までアングラーが気付くことも無かったような魚が釣れるチャンスが作れる、魔法のようなクランクベイトだと思います。
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一度使ってみれば病み付きになること間違いナシですよ☆
(解説:木村建太)

posted by exgear at 22:48| Ex ギアカタログ